サンティアゴ・デ・クーバ

(Santiago de Cuba)

　キューバ第二の都市で東部の中心地。東西に長いキューバ島の東端に近く、首都ハバナとは直線距離で約760km離れていて、わずか250kmに位置するキングストン（ジャマイカ）をはじめ、ポルトープランス（ハイチ）、ナッソー（バハマ）、サントドミンゴ（ドミニカ共和国）の四ヶ国の首都が自国の首都より近い距離にある。そんな地理的条件もあってか、ハバナに比べてより熱帯らしい風土を感じる都市である。
　サンティアゴ・デ・クーバはスペイン人征服者ベラスケス（Diego Velázquez,1465-1524）によってキューバ最古の街として1515年に建設され、1589年ハバナに移るまでスペイン植民地の首都であった。その後もカリブ海につながる湾内にあって良港を擁するこの街はハバナに次ぐ地位を占めている。
　また、サンティアゴ・デ・クーバは革命発生の地として知られ、1953年7月26日未明にカストロ（Fidel Alejandro Castro Ruz,1926-2016）率いる武装勢力が市内のモンカダ兵営を襲撃したことが革命の端緒とされている。
　この街の旧市街は港の東の台地上にあって坂が多く、碁盤目状の街路にコロニアル様式の古い民家が立ち並ぶ風情ある街並みが残っている。旧市街から東に向けて拡大した新市街が広がっている。
　郊外の海岸、湾の出口にはサン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城（モロ要塞）があり、世界遺産に登録された植民地時代の大規模な要塞は当地最大の観光資源となっている。

規模　　　★★★☆☆
活気　　　★★★☆☆
居心地　　★★★☆☆
観光名所　★★★☆☆
交通の便　★★☆☆☆
一口コメント：キューバの大阪？活気があるがちょっとがさつな感じの都市である。