メルボルン

(Melbourne)

　ビクトリア州の州都。フィリップ湾に注ぐヤラ川のほとりに1830年代から入植が始まり、当時のイギリス首相ウィリアム・ラム(William Lamb)の爵位であるメルバーン子爵にちなんで命名された。
　その後、1851年に後背地の内陸部で金鉱が発見されたことによるゴールドラッシュで人口が急増するとともに、産業が発達して大英帝国有数の都市に成長していった。1901年のオーストラリア連邦成立に際しては臨時首都とされ、1927年にキャンベラに遷都されるまでそれが続いた。首都移転後も、1956年には南半球初のオリンピックを開催するなど発展が続いた。
　現在もシドニーと並ぶオーストラリアの二大都市であり、国を代表する企業の本社も多い。また、碁盤目状の都心部（シティ）付近には高層ビル群に混じってイギリス風の古い建物が数多く残り、テニスの全豪オープン、競馬のメルボルンカップといった世界的な格式を誇るイベントが開催されることから、シドニーに比べて伝統的で重厚なイメージがあると言える。
　その一方で、中国・ベトナム・イタリア・ギリシャ等からの移民も数多く、各民族の料理が豊富で、祭りも盛んに行われ、移民の国らしい一面も持っている。
　また、この街は路面電車（トラム）の路線が縦横に張り巡らされ、世界最大のトラム天国となっている。

規模　　　★★★★★
活気　　　★★★★☆
居心地　　★★★★☆
観光名所　★★★☆☆
交通の便　★★★★★
一口コメント：オーストラリアで最も伝統を感じられる街。大自然だけではないこの国の魅力に触れられる。