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| メルボルン南部の海岸沿いにあるセントキルダは、海沿いの行楽地として古くから市民に親しまれてきた。浜辺にはかつて船が発着していた桟橋が残るほか、街の中には高級保養地だった頃の面影を残すホテルやマンションが多数残っている。 そして、トラムが行き交うエスプラネード通り沿いにはセントキルダの象徴と言える施設が二つ並んでいる。 そのうち西側に建つのが1927年に建てられたパレス劇場。垂直感を強調したアールデコ様式の名建築で、現在も頻繁にコンサートなどが開催されている。ヤシの木と大きなアールデコ建築を見ていると、アメリカ西海岸にいるような気分になってくる。 （2010.3 撮影） 撮影ガイド：正面は北北東向きなので、午前中が順光。訪問時は午後だったので、ほとんど横から日が当たる状態だった。 |
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| セントキルダで最も有名な施設が、1912年の開業以来100年余りの歴史を有する老舗遊園地のルナパーク(Luna Park)である。 古い遊園地だけに敷地は広くないが、現存するものでは最古と言われるジェットコースターを始めとする昔ながらのアトラクションが充実し、週末は家族連れで賑わう。 三原色を多用した派手な入口には、ミスタームーンと呼ばれる巨大な顔が来園者を迎え、圧倒的な存在感を示している。園内へはミスタームーンの口を通って入るようになっていて、遊園地にふさわしい遊び心を感じされる。また、夜には門全体が電飾で輝くとともにミスタームーンの目玉も光って、滑稽なようなちょっと怖いような独特の雰囲気になる。 ルナパークと古い建物のおかげで、セントキルダは海岸特有の明るさとノスタルジックな雰囲気を併せ持つ素晴らしい場所になっている。 （2010.3 撮影） 撮影ガイド：入口は北西向き、午後順光。三脚があれば、薄暮時の光る顔をぜひ撮りたい。 |
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