ポートキャンベル国立公園

(Port Campbell NP)

　タスマニア島と向き合う大陸南端部の海岸沿いに続く、世界有数の風光明媚なグレートオーシャンロード(Great Ocean Road)。その沿道にあって最も見ごたえのある風景が見られるのが、中間やや西よりにあるポートキャンベル国立公園である。
　この辺りの陸地は軟らかい石灰岩でできた平らな台地となっていて、激しい波の浸食により次第に削られる中で、残った部分が陸地から切り離されて海中に点在する壮大な景観が形成された。
　約50ｍの高さの岩が並び立つ十二使徒を始めとして、ここで難破した船に因んで名づけられたロックアードゴージなど、いくつかの景勝地には遊歩道が整備され、長い年月をかけて海と陸のせめぎあいが生み出した地球のドラマを気軽に目の当たりにできる。
　しかし、二連の天然アーチで大陸とつながっていたロンドンブリッジの一つを皮切りに、「使徒」の一つやロックアードゴージのアーチと、近年重要なポイントでの崩落が続き、かなり迫力が減退してしまったのが悔やまれるところと言える。

行きやすさ　★★☆☆☆
感動度　　　★★★☆☆
スケール　　★★★☆☆
ユニークさ　★★★★☆
写真写り　　★★★☆☆
一口コメント：とても風光明媚な海岸だが、崩落が続いたせいで迫力がかなり失われたのが残念。