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| ポートキャンベル国立公園内、十二使徒の西よりには、複雑に入り組んだ海岸線と奇妙な形の小島、湾の奥の孤立した小さな砂浜から成る絶景、ロックアードゴージ(Lock
Ard Gorge)が続く。 晴れた日の風光明媚な眺めとうらはらに、付近の海域は多発する強風と霧、速い潮流のため航海の難所となっており、1878年6月、イングランドからメルボルンを目指して航行中の移民船ロックアード号が、三ヶ月の航海の末、目的地を目前にして当地で座礁・沈没、乗客乗員54名のうち52名が犠牲となる悲惨な事故が起こった。ロックアードゴージの名称はその船に由来するものである。 この海岸で最も素晴らしい眺めは、湾内に浮かぶ小島に架かる天然のアーチ、アイランドアーチウェイであったが、2009年に崩落し、小島は二つの岩に分かれてしまった。 上の写真はかつてアーチがあった岩だが、訪問時は崩落から約半年しか経っておらず、崩落の事実を知る由もなかった。各種資料や現地の案内図に載っているアーチを求めて何度も往復したが結局見つからず、帰宅後ネットで調べてやっと事の次第がわかったのだった。 （2010.3 撮影） |
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| アイランドアーチウェイなき後、残るアーチはその西側の半島の先、大陸から目と鼻の先の小島に一つ見られる。幾重にも積み重なった地層の縞が目立つ黄色い岩、そこに丸い穴が開いているだけで俄然面白みのある風景になる。 アーチが形成されてから年数が比較的浅いのか、穴が小さく、迫力は弱いが、その分当分の間崩落の心配はなく、末永く観光客を楽しませてくれることだろう。 （2010.3 撮影） 撮影ガイド： この地域で陸から海を向いて撮る場合、南の方を向くことになるので、夏の朝夕を除き概ね光線状態はよい。 |
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