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日食がすんでもまだまだ旅行は続く。まず日本のローカル空港みたいなカイセリ空港から小型のジェット機に乗り込む。イスタンブールまでは1時間半ほどの飛行。機内に置かれた新聞には皆既の写真が載っており、私も含めツアー客が我先に取っていく。
しばらく乾燥した高原に慣れていたため、海沿いのイスタンブールの、重くのしかかるような蒸し暑さは思い切りこたえる。歩くのもしんどいほどだ。汗だくでバスに乗り込み、建て込んだ起伏の多い市街地の中心部を目指す。世界史の教科書に何度も出てきた場所へ今自分が立っていると思うと、ぞくぞくしてくる。まずはアヤソフィア教会とその向かいにあるブルーモスクへ。この両者は建てられた年代が1000年以上も違っているが、どちらもイスタンブールの歴史を最もよく伝える名建築として大いに見る価値はある。次に、地下の空間に遺跡から取ってこられた柱が並んで宮殿のような水源池を訪ねた後、大バザールへ行く。まるで城のように屋根と防壁に覆われ、
内部の雑踏は独特の気配を漂わせている。この付近で通りかかったおっさんからいきなり「シワス？」と聞かれたのが印象的だ。
ツアー最後の夜は夕食もそこそこに４人で外出。ヨーロッパ的な重厚なビルが並ぶ新市街を歩き、新旧両市街の境目ガラタ橋までのんびりと散策を楽しんだ。
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