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今朝はオプションのボスフォラス海峡ミニクルーズを楽しむ。海峡をゆく船からは両岸にびっしりと並ぶ家並みや宮殿、モスクを眺められ、さわやかな風を受けて心地よい。アジアとヨーロッパを分かつボスフォラス海峡は、最も狭い所で1kmぐらいの幅しかなく、吊り橋がかかっているので関門海峡を連想するが、この奥に控えている広大な黒海に出入りする船は、必ずこんな狭い海峡を通過しなければならないわけで、この地がいかに重要であるかが感じられる。
この要衝を押さえて３大陸にまたがる大帝国となったオスマントルコの中心部がトプカプ宮殿であり、最後にそこを訪れる。改修工事中で豪快にモルタルをはがしているのを見つつ、宝物館に入ると贅を極めた宝飾品の数々に目を奪われる。特に巨大なエメラルドやダイヤモンドは必見。まるでルパン三世が登場しそうだ。しかし、それらはほとんど帝国が下り坂にさしかかった18世紀以後のものであり、S氏いわく「こんなものを集めること自体が衰退の証やな。」
これで観光は全て終わり、空港で最高のガイドだったケナンと分かれて出国し、夕方発のトルコ航空機でトルコを後にする。さすがに疲れがたまっていたのか、機内食の後すぐ熟睡したようだ。
帰り道は行きの借金を返すかのように時間が進み、目が覚めたら明るくなっており、ほどなく朝食。すでに北京の上空まで来ていた。やがて飛行機は高度を下げ、9時45分に関空へと無事帰国。
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