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昨夜、久しぶりに中学時代の友人Ｔ君の夢を見た。初の外国一人旅という緊張感が、初めての長期旅行で行動を共にした彼の記憶を思い出させたのだろう。
懐かしさでさわやかな目覚めを迎え、朝もやのスラバヤ市内を歩いて駅に向かう。たくさんの人でごった返している構内を探して、なんとかジョグジャカルタ行きの窓口を見つけ出したものの、無念にも満席。止むを得ず立席の切符を買ってデッキに座り込む。
この列車、サンチャカ号は40年ぐらい前の日本の亜幹線の急行列車を彷彿とさせる客車列車で、デッキは当然窮屈で騒音もひどいが、やっぱり客車の旅はいい。田園地帯を時速80〜100km程で快走し、途中3つの駅に停車したのみで所要4時間15分、12時にジョグジャカルタ駅に到着した。ほぼ定刻通りであった。
まず駅の案内所でこれから3日間滞在するホテルを予約。駅そばの、冷房付きで1泊125000ルピアのところに決めて早速チェックイン。それからどこに行くか考えた結果、もうすぐプランバナン行きの車が出るというのでそれに決める。
プランバナン遺跡は車で30分ほど走った所にあり、シバ・ビシュヌ・ブラフマの三大神を祀る炎のような形をした3つの堂は見上げるとさすがに迫力がある。そして中心部の空洞には各堂の主神の石像が安置され、外壁にびっしりと施された精緻な浮き彫りとともにとても神秘的な雰囲気を出している。まさに世界遺産の名にふさわしい大遺跡と言えよう。
夜は思ったより涼しく、エアコンなしでも寝られるのが驚きだった。そんな大きな都会ではないので、人工の熱もまだまだ少ないということだろうか。
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