1日目 (6/16) 退屈な移動


トルコに続く日食遠征、わけあって同行予定者が行けなくなってしまったものの、やっぱりどうしても見たいと1人でも行くことに決めた。今まで1人でツアーに参加したことがなかったので、ちょっと不安だ。

関空で集合した後、まずは最初の乗り継ぎ地シンガポールに向かう。私にとっては2年前のオーストラリア旅行でも利用した便なのでなじみ深い。12時に離陸したB777はルソン島の上空を経て6時間ほどでチャンギ空港に到着したが、その前に、一面に綿を敷き詰めたような雲の中へ下りていくのが幻想的で少し感動した。

しかし長旅はここからが本番、まず空港で8時間の乗り継ぎ待ちがある。いくら大規模なチャンギ空港といえ特にすることもなく、たまたま並んで座った愛知のT氏、鹿児島のM氏、それに私の三人で食事をしながら話しこむ。T氏、M氏ともビデオ派で赤道儀も持っており、かなりの重装備。こういう目的のはっきりしたツアーは、お互い共通の趣味・話題があるので気軽に会話ができ、一人でも孤独な思いをせずにすみそうだ。出発前の不安が次第に解消されていった。


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