バッドランズ国立公園 (Badlands NP)

バッドランズ国立公園の三箇所のゲートのうち、北東側のゲートから入ってすぐの所に東側の展望が開けたビッグバッドランズ(Big Badlands)展望台がある。ここは平らな草原からいきなり複雑に刻まれたむき出しの岩場に変わる境目にあり、まさに浸食の手が伸びてきている最前線と言える。 　眼前には地層の縞模様が鮮やかな岩の群れが連なり、それらが東へ向けて徐々に高度を減じ、遠くの低い草原に沈んでいく様子は実にダイナミックである。 　 （2008.8撮影） 北緯43度46.7分、西経101度53.9分

公園の南東側、ビジターセンター周辺は観光の中心であり、たくさんのトレイルが伸びているが、センターの少し北側にある駐車場を起点とする三本のトレイルは特に見晴らしの良い散策コースと言える。 　その中のウィンドウトレイル(Window Trail)は、崖っぷちからその下に延々と広がる岩山を望むことができ、手軽に雄大な風景を満喫できる。 　この辺りの薄茶色の岩は非常に軟らかく、風雨によって簡単に浸食されるため、浸食の進み具合によって大きさも形も千差万別であり、見ていて飽きない。 （2008.8撮影） 撮影ガイド：西から東を望むことになるので、午後順光。ただし遅くなって太陽が低くなると、この写真みたいにいくぶん立体感に欠けた仕上がりになってしまう。

ウィンドウトレイルとビジターセンターの間にある、クリフシェルフ・ネイチャートレイル(Cliff Shelf Nature Trail)。名前通り崖の斜面をぐるっと回る短いトレイルは見る方向によって対照的な風景が見られる。崖の上側は鋸の歯のように並んだ岩山がヒマラヤやロッキーのミニチュアのごとく聳え、反対側に目をやると低い丘から一面の草原へと続いている。 （2008.8撮影）

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