９日目 2005.12.11（日）
飛行機の出発まで間があるので、朝はゆっくり起きる。窓の外には青空が広がっていて、遠くの山並みまでよく見える。ロサンゼルスはとても空気がきれいな所のようで、冬だと言うのに暖かく、爽やかな気候だ。また、本来今この地域は雨のシーズンなのにとても天気がよく、逆に乾季で好天が続くはずのメキシコ高原で絶えず上空を薄雲が覆っていたのが解せない。これも異常気象の一端か。
チェックアウトは9時過ぎ。電話は計三回、それぞれ2〜3分ずつかけただけなのに、宿代よりも高くついてびっくり。ホテルからの国際電話がこんなに高いとは知らなかった。
ホテルからは送迎車で空港へ向かう。この空港にはターミナルがたくさんあるが、国際線は「インターナショナル」という建物が一つあるだけ。広大な国土をもつアメリカにとって、あくまで国内線が主役というわけなのだろう。
ターミナル内には飲食店がたくさんあり、日本食のカウンターには日本人がたくさんいる。これから帰国するというのにわざわざ空港で日本食を食べるのか？私は、メキシコを名残惜しんでタコス屋へ。こちらには日本人はいない代わりにラテンアメリカ系が多い。結局、民族を問わずなじんだ食べ物を求めるのは一緒だろうか。
そう言えばメキシコもそうだったが、アメリカは出国審査というものがないみたいだ。セキュリティーを通過するといきなり搭乗ゲートが並んでいる。そのため両国とも出国のスタンプが押されなかった。
やっぱりアテンダントが日本人というのは、気が楽だ。特に帰国のときは、日本へ帰ってきたような安堵感がある。
定刻通りにロスを飛び立つと、飛行機は大陸西岸沖を海岸線に平行してどんどん北へ。一体どこまで北上するのかと思っていたところ、何とベーリング海まで来て、北緯60度を超えてようやく反転。アッツ島上空から南西に向かう。最短よりずっと北寄りのルートだが、冬季の強いジェット気流を避けるため、それが及ばない高緯度まで上がるのだろうか。
10日目 2005.12.12（月）
日付変更線を越え、長いフライトの末関空に着陸。着いた時にはすっかり暗くなっていて、風が強くて寒いが、何とか一日遅れで帰ってくることができて、ほっとする。明日からまた日常生活に戻ることを考えながら、家路についた。
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