プエブラ (Puebla)

メキシコに限らず、ラテンアメリカの古い街は至る所教会だらけで、いずれも絢爛さを競い合っているようで興味深い。ここプエブラにも、黒っぽい二つの鐘楼がそびえ立つカテドラル、過剰なほどの装飾に埋め尽くされたロサリオ礼拝堂のあるサントドミンゴ教会など、バロック様式の立派な教会があちこちに建っている。 　上の写真はサントドミンゴ教会の近くの教会を写したものだが、正面がオレンジ色のタイルできれいに覆われていて、歴史と伝統を感じられる。 　なお、私事だが、この日は予備のフィルムをメキシコ市のホテルに置き忘れてきてしまい、フィルムを大幅に節約せざるを得なくなった。そのため、たまたまベストな光線状態で見かけたこの教会を撮ったあと、他の教会の撮影は省略してしまった。それでカテドラルの写真がないのである。 （2005.12 撮影）

旧市街にある砂糖菓子の家(Casa de Alfenique)。オレンジ色のタイルと純白の漆喰の対比が、砂糖をまぶした菓子に例えられたことからその名が付いた。 　プエブラのコロニアル建築の中で最も有名な存在で、ガイドブックや旅行記にこの街の顔として必ず載っているが、実際に、プエブラで最初に博物館として公開された価値の高い建物なのである。 （2005.12撮影・D） 撮影ガイド：南東の角に建っているので、午前中から昼ごろまでが光線状態がよい。ただし面している道が狭いので全景撮影は困難。

砂糖菓子の家の隣にある立派なタイルの建物。正面の屋根には「Edificio Coatepec（コアテペックの館）」と書かれている。砂糖菓子の家に良く似た美しさと由緒ありげな風格を併せ持った名建築なのだが、特にガイドブックの類には記されていないので、詳細がわからないのが惜しい。 （2005.12撮影）

旧市街の西側にどっしりと建つビクトリアショッピングセンター。 　重厚な石積みの建物が延々二ブロックにわたって続くさまは迫力があり、まるでヨーロッパの都市のような威厳が強く感じられる。 　この付近は火山帯であるため、使用される石材は黒っぽい熔岩が多く、この建物も黒ずんでいる。そのため、よけい重々しく見えている。 　なお、ショッピングセンターと言っても郊外にあるような大規模店舗ではなく、一階の細長いスペースに商店が各々入居している昔ながらの商業施設である。 （2005.12撮影）

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