カンペチェ (Campeche)

旧市街の海よりに建つカテドラル(Catedral)。カンペチェで最も重要な教会で、メキシコの他の歴史ある都市と同様、正面にソカロと呼ばれる四角形の広場を有し、旧市街の核となっている。 　石灰岩で造られた純白の教会は軽快な明るさがあり、晴れた日は抜けるような青空との対比がとても美しい。 　また、競うように空高くそびえ立つ左右二本の塔は、周辺のどこからでもよく目立ち、街のランドマークとしての役割も果たしている。 （2005.12 撮影） 撮影ガイド：キリスト教教会は西よりを向いているのが通常だが、この教会も南西向きである。そのため午後が順光となる。

夕日を受けて黄色に染まるカテドラルの正面玄関。この教会は、メキシコに数あるウルトラバロック式の教会に比べるとずいぶんすっきりした外観であるが、左右対称の造形、聖人の像や上部の十字架がある窓などに素朴な信仰心が表れている。 （2005.3撮影） 北緯19度50分18秒 西経90度32分08秒

城壁内部の旧市街は碁盤の目のような街割りとなっていて、石畳の街路に面して植民地時代の古くて小さい建物が密集している。 　地元の石灰岩で造られたこれらの建物は平屋か二階建ての箱型をしており、ほとんど違いが見られない。その代わり、どの家も鮮やかなパステルカラーに塗られて色とりどりの家が見られるほか、扉や窓、あるいは窓の格子にも家ごとに個性があり、センスを競っているようである。 　ただし、旧市街はどこでも路上駐車車両がやたら多く、せっかくの古くてカラフルな建物の美観を大いに損ねているのが実情である。 （2005.12撮影）

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