ワット・シェンクワン Wat Xieng Khuan)

首都の割に地味で観光名所の乏しいビエンチャンであるが、東の郊外、メコン川に架かる友好橋の少し先に、珍名所・ネタ系スポット好き必見の場所が存在する。 　その名をワット・シェンクワン（Wat Xieng Khuan）というが、伝統的な仏教寺院とは異なり、ブンルア・スリーラット(Bunleua Sulilat)、またの名をルアンブーという宗教家が建立した新興宗教の施設跡である。まお、今ではブッダパークの通称が世界的に知れ渡り、その方がメジャーな名前となっている。 　ブッダパークの名前がついているものの、境内にこれでもかと言う具合に並べられたモニュメント群は、ルアンブーが自らの宗教観全開で創り上げたのもだけに傍から見ると意味不明、いずれ劣らぬ珍妙な造形で訪問者を驚かせ、笑わせている。 　まず門を入ってすぐの場所に、いきなりカボチャ状の扁平な球体建造物が現れ、度肝を抜かれること請合い。この建物は正面に猿の化物みたいな顔があり、その口をくぐって内部に進入することができる。 （2015.1 撮影） 撮影ガイド　：　入口の顔は南東を向いているため、昼前順光。私は午後に行ったので、ほとんど真横から、辛うじて陽が当たる時間であった。

カボチャ形建造物の内部は三層から成り、外周部の薄暗い廊下に設けられた階段で屋上まで上がれるようになっている。 　屋上から園内が一望でき、恰好の撮影兼休憩ポイントとして人気がある。なお、内側は上層から天上界・人間界・地獄界を表す群像が設置されているというが、私の訪問時は照明が消えていて、暗くて危険なため入れなかった。 （2015.1 撮影） 撮影ガイド　：　園内は南東向きに広がっている。外から見て順光の時は、こちらからは逆光となってしまう。

ブッダパーク内を見渡したとき、一際目立つのが向かって左側に鎮座する大涅槃仏だ、釈迦入滅の姿を表し、上座部仏教圏で一般的に見かける涅槃仏、ここではむしろ珍しい正統派の像と言える。 　この涅槃仏に向かい合うように、仏弟子らしき座像が並んでいる。 （2015.1 撮影） 撮影ガイド　：　南西向きで午後順光。

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