９日目 2009.2.15（日）
タイ航空バンコク行きは定刻0:15に出発。いよいよ帰るという実感がわいてくる。チェンナイ市街にまばらに灯る明かりを見下ろし、インドに別れを告げてベンガル湾を東進。ライスにチキンを乗せたノンベジの機内食を食べた後は寝ようとするが、しばしば揺れてほとんど眠れない。
バンコク到着はタイ時間4:55。無駄とも思えるぐらいひたすら広いスワンナブーム空港の一角に沖止めされ、バスでターミナルへ。もしかしたらここでルピーを替えられるかもと思って両替所をのぞいたが、どこもインドルピーは取り扱っていない。結局インドを出たら何の価値もない紙切れをたくさん持ち帰る羽目になった。世界有数の大国の通貨がここまでマイナーだとは情けない限りだが、そう言えば私もこれまでインドのお金など一回も見たことがなかった。
寝不足でぼんやりしていて、ふと気がついたら出発20分前。ゲートに急行するが、同じブロックに同じような時間帯の便が集中していてセキュリティチェックに長蛇の列ができている。チェックが済むまで20分以上並ばされたが、同様に遅れてやってくる客が多くて搭乗には間に合った。
マニラ経由関空行きの便も満員で、例によってパーソナルモニターがない。マニラはどんよりと曇っているが、島であるためか、大陸にあるチェンナイよりもやや空気がきれいそうだ。また、着陸時に見た感じでは高層ビルも多く、思ったより近代的な感じがする。
ここで一旦全員機内から降ろされる。関空までの客にはトランジットカードが渡され、ゲート前で搭乗が始まるまで待つ。
この区間の機内食はビーフにする。米はまずいが、肉はいける。やっぱり日本人には牛肉が一番なじむと思う。
飛んでいるうちに暗くなり、宮崎沖から次第に高度を下げて19:05、順調に関空到着。どうやら新しくできた第二滑走路へ降りたようで、タキシングの際ずいぶん遠回りしているように感じた。
飛行機を離れ、ターミナルに向かう通路を歩きながら、さて、明日からまただるい仕事だけどがんばろう！と自分を励ましつつ歩き、預けたジャンパーを回収して関西空港駅からラピートで帰る。先進国の快適さは本当にありがたいものだ。
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