1日目 2009.2.7（土）
ここのところ、快適な先進国への旅行が続いていたので、途上国へ行くのは結構不安に思う。まして今回はインド。ここまで気の重い出発は初めてだ。
なぜこれほど苦労して、一人寂しく旅行なんかするのだろう？などと自問自答しつつ、朝7時に自宅を出る。
新今宮から関空へはラピートを利用。よく空いているが、100円特急券のせいか、泉佐野から乗ってくる客が多かった。
関空は久しぶりに経験する大混雑。便数確保の観点からも、関空がはやるのは嬉しいが、タイ航空のチェックインカウンターは長蛇の列で、保安検査場も混んでいたので時間がかかり、ゲートにたどり着いたのは出発20分前の10:10になった。慌しく自販機でペットボトルの茶を買ってバンコク行きのB777-300に乗り込む。
機内は満員で、タイへゴルフに行くのか、60代ぐらいのオッサンが多い。若者はあまりいないようだ。
出発は定刻で、日本時間12時頃に機内食が出される。しばしの間牛肉ともお別れになると思って、豆腐とビーフの煮込みを選ぶ。飲み物はわりと頻繁に持ってくるのはいいが、この機体にはパーソナルモニターがついていないので退屈だ。最近はこれがないとサービスが悪いと思ってしまう。
タイ時間14:20にバンコク・スワンナブーム空港に到着。
最近開港したスワンナブーム空港は関空によく似た外観だが、規模ははるかに大きく、ひっきりなしに世界各地への便が出発している。
次に乗るチェンナイ行きへの乗継時間は6時間もあり、暇でたまらない。ベンチで持参した本を読むが、それもすぐ飽きる。そして何もせずにボケッとしていると頭痛までしてきたので、カフェに入ってコーヒーを飲んで頭痛を紛らわす。
ようやく待ちに待った登場時刻になる。チェンナイ行きの飛行機はA300-600で、関空−バンコク便よりボロい。
この便も満員で、予想通り大部分がインド人だ。貧富の差が激しい国で飛行機に乗るのはかなりゆとりのある層と思われ、みんないい身なりをしている、女性はサリー姿が目立つ。
食事はさすがインド行きだけあって、ベジタリアンかノンベジタリアンの選択になっている。ノンベジの料理はチキンとライスで、辛さ控えめなのが有難い。これを食べると目の奥や首の痛みがかなり治まったのも助かる。
バンコクからベンガル湾を横断し、所要3時間でインド時間23:00にチェンナイ(Chennai)空港に到着。着陸間際に見たチェンナイは、大都市のわりに明かりの少ないように見えた。
入国審査はスムーズにいったのに、到着してから荷物が出てくるまでがやたら長い。もっとも、日本の空港で荷物が出てくるのが早すぎるから余計長く感じる点もあるのだろうが。そのせいで、出口を出たのは0時になった。
インドでは深夜の空港から市内へのタクシーでトラブルが多発しているそうなので、今回は念のためにホテルへの車の手配も依頼しており、予定通り待っていた二人組に案内されて車で一路ホテルへ向かう。
この街の空気はやたら油臭くて埃っぽい。車の運転はみんな荒っぽく、車間距離10ｍも空けず遅い車を煽る。また、道路の真ん中に予告もなくバリケードが設置されていたりして、交通マナーも道路の造りも非常に悪い。夜中で車が少ないとは言え、結構ひやひやしながら約20分でサベラホテルに到着。
部屋は古いがそれなりに清潔で、シャワーを浴びてさっぱりしたところでようやく1:30に寝る。エアコンが気持ちいい。
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