 |
プランバナン寺院群 (Prambanan) |
|
プランバナン寺院群 (Prambanan) |
 |
| シバ堂、ビシュヌ堂、ブラフマ堂の主要３塔の内部には、それぞれの祭神の大きな石像が置かれている。暗い堂内で静寂の中、鎮座する神像を見ていると、遺跡の荘厳さがひしひしと感じられる。 最も大きいシバ堂にはさらに東西南北４つの側房が設けられており、その中にも石像がまつられている。上の写真はその１つドゥルガー女神で、別名をロロ・ジョングラン（細身の乙女）というようだ。 ドゥルガーはシバ神の妃なので、乙女とはほど遠いはずだが、この像があまりにスタイルがよくて美しいのでそういう呼び名がついたのかも知れない。 （2001.8 撮影） |
 |
| シバ堂の外壁には至る所に窓のような横長の窪みがあり、そこには中央に獅子、両側に樹の下にたたずむ人面鳥身の想像上の生物を配したレリーフが彫られている。保存状態はかなり良好で、日本の迦陵頻伽と共通するデザインを見ると、遠い海を隔てて伝播する文化にロマンを感じる。 （2001.8撮影） |
 |
| 堂の周りの回廊にはヒンドゥーの大叙事詩「ラーマーヤナ」、「マハーバーラタ」をモチーフにしたレリーフが並んでいる。 これは「ラーマーヤナ」の一部のようだが、話のあらすじをほとんど知らないのでどんな場面かよくわからない。たまたま光線状態のいいところを撮っただけだが、彫りの深い写実的な浮彫りの素晴らしさだけはわかる。 この遺跡は建物、石像、浮彫りのどれをとっても訪れる人に深い感銘をもたらす、人類の遺産と呼ぶにふさわしい遺跡だと言えよう。 （2001.8撮影） |