プランバナン寺院群 (Prambanan)

プランバナンの外観。手前がビシュヌ堂、奥に見えるのがシバ堂である。屋根部分は上に行くほど細くなり、まるで炎のような形に見える。とりわけ47mもの高さがあるシバ堂は、近づく者を圧倒するような存在感がある。 ヒンドゥー教の寺院は普通正面が東向きで、プランバナンもその通りなのだが、訪れたときはあいにく午後で、正面から撮ると完全な逆光であった。それで仕方なく北から撮ったのがこの写真である。 この遺跡の写真を撮るなら、午前中に訪れることを強くすすめる。 （2001.8 撮影）

三基ある主祠堂のうち、真ん中にあって最も高いシバ堂。上部はたくさんの小さな塔によって複雑な出入りが見られ、下部は垂直な壁に同じようなパターンの装飾が並んでいる。東西南北四ヶ所の入口の中には神の石造を祀る狭い側房があり、東側の入口のさらに奥はシバ神の大きな像が鎮座する広間に通じている。 外も中もなかなか複雑な構造で、この寺院を建設した時代の建築水準の高さがうかがえる。 （2001.8撮影）

この遺跡は広く、主な建築物以外はまた復元中で、あちこちに台座だけの構築物や、転がったままの石が見られた。また、周辺は遺跡公園としてきれいに整備され、木々の緑が鮮やかである。 大地震で被災し、復元作業も大幅に後退したことだろうが、くじけずにこの素晴らしい遺跡を維持してほしいものである。 （2001.8撮影）

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