１日目 2003.8.23（土）
ようやく夏空の戻ってきた大阪を後に、アリタリア航空のB777で一路ユーラシア大陸を西へ飛ぶ。客の９割方は日本人で、隣は気品のあるオバサン２人組。若い女性とちがい、隣が男でもいやな顔をしないのでこっちも気楽だ。少し話をしてみるとやはり旅慣れていて、今回はサルデーニャに行くとのこと。さすが通だ。
それにしても機中12時間というのは長すぎる。耐えられるのは6時間ぐらいまで。それを超えると苦痛になってくる。エコノミークラス症候群にならないよう脚をもごもごさせるものの、思いきり伸ばせるわけでもない。機内食はまずいし、飲み物サービスもあまり回ってこない。B777名物のゲーム（今回はゲームウオッチ復刻版があって懐かしかった）をしたり画面で飛行ルートを確認したりして我慢の時をすごした。
ちなみに4時間15分でウランバートル、6時間でノボシビルスク、9時間半でモスクワ、11時間半でウィーンの上空を通過し、ローマ・フィウミチーノ空港に着陸したのは現地時刻の17時40分。まだまだ西日がまぶしい。
ここで入国審査をすませ、EU内は実質上国内線扱いになる。待合所でも周りは白人ばかりで、ようやく異郷に一人放り出された実感がわいてきた。
ローマ発アテネ行きは南欧の首都を結ぶ便なのに、ボロくて小型のMD-80。少し拍子抜けした。機内食も粗悪なサンドイッチだけ。唯一よかったのは席が窓側で、海岸線に点々とともるイタリア半島の夜景を眺められたこと。
アテネ・ベニゼロス空港に着いたのは定刻の22:45。空港は市街地からかなり離れたところにあり、バスは都心までかなり時間がかかった。停留所の案内がないので、どこで降りればいいのか不安だったが、観光客らしき人がたくさん降りたところでついて降りてみると正解。シンダグマ広場から夜中の街を少し歩いてホテルにチェックインした後は、シャワーを浴びてすぐ寝た。
|
