チェスキー・クルムロフ (Český Krumlov)

起伏に富んだチェスキー・クルムロフでは、あちこちに素晴らしいパノラマを楽しめる場所がある。そのうち、チェスキー・クルムロフ城を最も迫力ある構図で見られるのが旧市街と城の入口を結ぶ橋の上である。弧を描くように流れるブルタバ川の向こうに切り立つ崖、その上に覆いかぶさるように建てられた石積みの古城の姿を一目見たときは、誰もが感嘆の声を上げずにはいられないだろう。 　夏のシーズン中は、多数のカヌーがブルタバ川を下っているのも見える。 　 （2011.8 撮影） 撮影ガイド　：　城が南南東を向いているので、昼ごろが最も光線状態がよい。標準レンズで城の主要な建物がちょうど収まる程度、広角レンズならブルタバ川の流れと一緒に写せる。

バスでチェスキー・クルムロフに着いた場合、最初に見られる展望地が旧市街の東にある。Ω字形に激しく蛇行するブルタバ川が最も接近する辺りの台地上、北側が開けた場所から城のほぼ全景が見られる。 　まるで風景画のような美しい眺めに出会えるポジションゆえ、観光客に大人気の撮影場所と言える。 　右側に聳え立つ16世紀の円筒形の塔から左側で谷を渡る橋まで、時代を追って拡張された城の様々な建築様式が見られる。 　また、ここから右より、北東の方向にも赤い屋根の古い家並が続いているのが見える。こちらは観光の中心から外れるが、それでも十分に風格のある眺めである。 （2011.8 撮影） 撮影ガイド　：　城の方向は朝夕を除いて順光となる。

ブルタバ川の北岸に建つ城の敷地に沿って回り込んでいくと、谷を渡る高い橋を経て、西の方にある庭園へと道が続いている。城の出口辺りから振り返ると、カーブする川の向こうに塔と城の東側、城の下の街並を絶妙のアングルで眺めることができる。 （2011.8 撮影） 撮影ガイド　：　西から東を向いて撮るので午後が順光となる

城内の西より、低い谷を越える地点にはアーチを積み重ねた城の橋が架かっている。この橋からは蛇行するブルタバ川に抱かれた旧市街の中心部が一望の下に眺められる。 　赤い屋根の古い家屋が密集する街並はおとぎの国のような美しさがあり、聖ビート教会の細い塔が風景全体を引き締めてくれて、風景画のような展望を満喫できる。 （2011.8 撮影） 撮影ガイド　：南南東を向くことになるので、午前中は完全に逆光となる。ここは夕方、チェスキー・クルムロフ観光の締めくくりに訪れるのがお勧め。

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