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| クチャ市街の北、寂寥感漂う無人の丘の上にぽつんと建つクズルガハ烽火台。高さ13.5m、幅6mの新疆に残る最大級の烽火台であり、また、最も保存状態が良いものと言われ、シルクロードを代表する遺跡の一つとして保護されている。 側面にいくつかあいた穴は建造時の足場の跡か。そして最上部には突き出た木材が残っており、この上に木製の望楼が載っていたと思われる。 往時は外敵の侵入を始めとした情報の迅速な伝達のために、一定距離ごとに同じような烽火台が築かれたのだろうが、他のものは長い歴史の中で失われてしまい、なぜかこのクズルガハ烽火台だけ砂漠の厳しい環境で約2000年耐えて、今も訪れるものを見下ろしている。 また、この烽火台には、占い師に死を予言された王女を王がここに匿ったものの、結局予言通りに死んでしまったという伝説がいつからか伝えられるようになった。 （2014.9撮影） 撮影ガイド：烽火台は大地の北西端に近いところに建っている。西側はすぐ崖で引きがとれないため、昼前に行くのがベストと思われる。（そんなことは知らないので、私は夕方にきて苦労した。） |
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