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予約時に現地発着のツアーを２つ選んで申し込むシステムになっていたので、まず今日はピナクルズに行く。
運転手兼ガイドはキャロルという女性で、スイス人とシンガポール人の夫婦、それに我々を乗せて出発。車はスピードメーターの壊れたボロい4WDで、ちょっとあせったがエンジンの方は問題ないようで、一安心。西オーストラリア州は人口密度が1人/km2以下というだけあって、住宅地をぬけるとあとは潅木の多い荒野の一本道を突っ走る。とても気持ちいい。
12時過ぎに昼食をとってから進路を西に変え、海が見え始めた頃ようやくピナクルズ到着。抜けるような青空の下、見渡す限りの黄色い砂丘の中に、黄色い岩の尖塔がにょきにょきと林立している様は奇妙で、見る者を飽きさせない。ただし日帰りツアーのため、あまりゆっくり見ていられず、後ろ髪引かれる思いで車に戻った。
ここまではまさに期待通りで満足だったが、さらに期待を上回る感動を得ることになる。帰りは原野のど真ん中、４ＷＤしか通れない悪路に入り、思いっきり揺れまくりつつ強引に突っ走る。途中初めてインド洋を見ることができたり、まるで一面の雪原みたいな果てしない純白の砂丘をドライブするなど、日本にはない雄大な自然をたっぷりと楽しめて大満足だった。
やがて小さな漁村に出たところでアスファルトの道路が始まり、あとは夕日を受けながらパースへと戻っていく。次第に増えていく車が文明を感じさせてくれる。
ホテルに帰ったのは18時30分、今晩はステーキよりずっと高いシーフードの店で白身魚とワインに舌鼓をうつ。魚嫌いな私でも、西洋風に調理すれば血合や骨は撤去されてることが多いので、おいしく食べられるのだ。
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