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| ミルドゥラの灌漑システムは1886年、カナダの技師チャッフィー兄弟によって始められた。そのうちの弟のウィリアム(William B. Chaffey)はミルドゥラに残って街と果樹栽培の発展を指導したが、そのウィリアムがマレー川近くに建てた邸宅がリオビスタハウス(Rio
Vista House)である。 アン女王様式の屋敷は修復のうえ公開され、ギャラリーとしても使用されている。高価な調度品が並ぶ内部はかつての上流階級の生活を今に伝えるとともに、特産のオレンジなどを描いたステンドグラスが彩りを添えている。 （2010.3 撮影） |
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| ミルドゥラには1920-30年代のアールデコ建築が何棟か残り、中心部の主要な見どころとなっている。その中でも、賑やかな商業地の角に建つT&Gビルは1920年代に建てられ、垂直に聳え立つ時計塔が目印の、ミルドゥラの顔的存在である。 （2010.3 撮影） 撮影ガイド：西南西を向いているので、夕方順光。なお、引きが取れないため、塔を収めるには広角レンズが必要。 |
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| マレー川が交通の主役だった時代、ミルドゥラにも数多くの外輪蒸気船(Paddle Steamer)が就航し、主に羊毛の運搬に活躍していたが、鉄道網の発達に伴い、用を終えた船は次第に姿を消していった。 しかし、わずかに残った船は再整備・改装され、マレー川沿いの町でクルーズ船として復活を遂げた。 ミルドゥラでも外輪船のクルーズが楽しめ、特に人気があるのは現役の蒸気船メルボルン号である。1912年建造の船は元々貨物用であったが修復のうえ客船に改造され、観光客を乗せて波を立てながらのんびり川を上り下りしている。 （2010.3 撮影） |
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