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ウィーン(Wien) |
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ウィーン(Wien) |
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| 15世紀より神聖ローマ皇帝位をほぼ独占し、ヨーロッパの歴史に深く関わり続けたハプスブルク家の居城が、旧市街の南側にある王宮である。広い敷地には建築時代の異なるいくつもの建物が混在している。 旧市街から王宮に向かうと、まずこのミヒャエル棟が出迎える。カール教会と同じエルラッハによって18世紀前半に建てられたバロック建築で、中央のドームや正面の二連柱、アーチ周りの装飾など手の込んだ美しさと気品がある。一方、両翼が包み込むようにカーブした造りは威厳が感じられ、王宮らしい建物だ。 しかし主のいない王宮は、現在博物館となっていて、玄関のアーチも万人に開かれている。この街に来たからにはぜひハプスブルク家の栄光の歴史に触れてみたい。 （2004.7 撮影） 撮影ガイド：正面が北東向きなので、夏の朝のみ順光。 |
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| 旧王宮の南に接して新たに造られた新王宮。19世紀後半、旧市街を囲む城壁が撤去され、その跡地再開発を含め、ウィーンが急速に発展、拡大していた時期に、それまでの王宮とは反対向きで建てられた。 正面の大アーチが目立つ玄関を中心に、オール二階建てのゆるく湾曲した優美な建物で、両翼部一階、二階とも中央部の小型版のような外観に統一されている。旧王宮よりシンプルな感じがする分、時代の経過を見て取れる。 新王宮の前には広大な英雄広場があり、建物がひしめく旧市街と対称的に広い空を眺められる。 ちなみに、1938年、オーストリアを併合したドイツのヒトラーがここでそれを記念する演説を行っている。ヒトラーによる領土拡張の始まりとなった歴史的場所でもあるのだ。 （2004.7 撮影） 撮影ガイド：正面が北西向きなので、夏の夕方のみ順光。 |