駅舎撮影を本格的にするにあたって、どうせ撮るならきれいに、また駅舎の外観がよくわかるように撮りたいと思い、かならず駅舎に日が当たる状態で撮るよう心がけています。
そうすると必然的によく晴れた日でなければならず、順光を確保するため駅舎の向きを事前によく調べて出かけなければなりません。
また、天気は全くの運次第。近場なら、晴れた土日にゲリラ的に出撃できますが、遠方ならそういうわけにも行かないので、週間予報を見て、三〜四日前にネットでビジネスホテルやレンタカーを予約して出かけることになります。
ところがストーカー的に雲に愛されている(?)私の場合、そんな時だけ予報がはずれて曇ることがやたら多く、今までいくらお金をドブに捨てたことでしょうか。
とりわけ難関なのは北を向いている駅舎。正面に日が当たるのは夏至前後の限られた期間、それも早朝と夕方のみなのでなかなか撮れる機会がありません。しかもその時期は梅雨で晴天率が低いので困ったものです。
そういうこともあって、手当たり次第撮るよりずっと効率が悪く、手持ちの写真もなかなか増えないのですが、それだけに青空の下、日差しを浴びて建つ駅舎の写真が撮れた時の喜びはひとしおです。
ところで、逆光ならば駅舎が黒くなってうまく撮れないのはともかく、曇天でも雲が比較的薄ければ駅舎の外観ぐらいきれいに撮れるのではないかと思う方もいるかと思います。
しかしこれが曲者で、普段使っているリバーサルフィルムではなぜかやたら青味が強く出てしまい、見た目のような色合いが出ないのです。（これを防ぐ方法をご存知の方はぜひ教えて下さい。ただしW4フィルターなど使えばシャッター速度が遅くなって手持ち撮影不能となるのでダメです。）デジカメならばその点が克服され、くせのないグレーになるのでいいのですが、私の持っているのはコンパクトデジカメなので画質がいまいち。条件不良でうまく撮れないのは腕が悪いと言えばそれまでですけれど…。
