大阪市西成区 大正４(1915)年９月18日開業 駅舎の向き ： 北（終日逆光、残念！） 駅前広場 ： 狭い道に直接面するので、広場などない。

下町にひっそり建つ洋館。当駅を一言で表すと、その言葉につきる。 住宅密集地のにあって狭い道を人や車が頻繁に通る雑踏の中、そこだけひっそりした駅。２駅隣の木津川駅のような人の気配そのものがない場所とはまた、別の意味のわびしさが漂っている。 観光に無縁の土地でわざわざ駅舎をしげしげ眺める者もいないが、玄関の明かり取り窓や三角形のファサード、丸みを帯びた屋根など、なかなかしゃれた雰囲気の駅舎である。駅の開業は、ちょうどこの付近の市街化が進行していく時期であったため、かつては街の玄関として多くの客で賑わったのだろうか。 無人化されてからは左側の旧事務室の窓が塞がれてしまい、左右対称が崩れてしまったのが残念である。 なお、当駅周辺には昭和時代の面影を色濃く残すアーケードの商店街が多い。懐かしい気分になりたければ、この駅から思い出めぐりに出かけてみてはどうだろうか。

個人的おすすめ度・・・★★★ 　（この駅に訪れるために旅行する値打ちあり） 　2009.6 撮影