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| 和歌山県東牟婁郡串本町（旧西牟婁郡串本町） 昭和15(1940)年８月８日開業 駅舎の向き ： 南（夏の朝夕以外順光） 駅前広場 ： 向かって左手に未舗装の広場あり |
| 本州最南端の町串本の市街地から西に向かった山中にある小さな駅。 海岸沿いの集落から少し奥まったところにあり、幹線道路からもはずれているのでのんびりした雰囲気が漂っている。 南向きの駅舎は日当たりがよく、冬でも晴れた日はぽかぽかとした陽気に包まれ、南国を実感するところである。 当駅の駅舎は開業以来の木造で、数年前までは板張りの壁がそのまま残っているとても良質な駅舎であった。長年の風雨にさらされてきた姿は、台風常襲地帯の厳しい気候を感じさせるものであったが、最近はやりの真っ白なボードに全面覆われてしまい、この駅舎のもつ風情が大きく損なわれてしまった。 JR西日本の紀勢本線各駅は、新たに前面改築されたものは少ないが、古い駅舎に白色ボードを張ったり、白ペンキで塗りなおしたりといった味気ない改装がやたら多い。国鉄時代は風格ある木造駅舎の宝庫だった紀伊半島、今では中途半端につまらない駅舎のたまり場になってしまった。 車両もロングシートかつオンボロのワンマン電車ばかりになったし、沿線風景は全国有数の路線なのに残念な話である。 |
| 個人的おすすめ度・・・★ （少しは見ごたえのある駅舎） 2010.1 撮影 |
