大磯駅 （東海道本線）

神奈川県中郡大磯町 明治20(1887)年７月11日開業 駅舎の向き ： 南（夏の朝夕以外順光） 駅前広場 ： 駅前道路が若干広くなっている程度で本格的な広場はない。

東京から来ると、東海道本線で最初に現れる「町」に所在する駅である。駅舎も、隣の平塚までは都会的な橋上駅舎が続いてきたのが、ようやく昔ながらの地上駅舎が見られるところである。 大磯と言えば鉄道開通を機に海水浴場が設けられるとともに、温暖で風光明媚な立地に交通の便を生かして別荘地として知られ、伊藤博文や吉田茂にもゆかりの深い土地であった。 駅舎は単なる中間駅らしからぬ大き目のもので、正面の大屋根とそこに三つ並んだ縦長の窓がそのような格式高い場所に見合った瀟洒な雰囲気を出している。 もっとも、駅は海のすぐ近くに面しているわけではなく、海岸は低い丘を回りこみ、国道を渡ったさらに南側にある。そのため、駅や付近の車窓から直接海が見られるわけではない。

個人的おすすめ度・・・★ 　（それなりに見ごたえのある駅舎） 　2011.12 撮影