足尾駅 （わたらせ渓谷鉄道）

日光市（旧上都賀郡足尾町） 大正元(1912)年12月31日開業 駅舎の向き ： 南東（午前順光） 駅前広場 ： わりと大きな広場がある。

足尾といえば言わずと知れた銅山の町。渡良瀬川の汚染や森林の枯死等といった公害問題を抱えつつ、日本有数の銅山を控えたこの町は最盛期には ４万人近い人口を抱え、狭い谷沿いには鉱山関係の建物や民家・商店はびっしりと軒を連ねていたという。 当駅が開業したのもちょうどそんな時代で、鉱石を満載した貨物列車が威勢良く走っていたことだろう。風格ある木造駅舎はローカル線らしからぬ大きなもので、往時の賑わいが伝わってくるようである。 閉山から30年以上たった今では昔日の面影はなく、駅前広場もがらんとしている。駅前の狭く曲がりくなった道路沿いにも活気がない。過疎化の進んだ足尾町は、山を越えた日光市に合併され、その歴史を閉じてしまった。鉄道は桐生とつながっており、地形的にも群馬県側に近いのだが。 ※　駅舎玄関部分のアップはこちら

個人的おすすめ度・・・★★★ 　（この駅に訪れるために旅行する値打ちあり） 　2008.11 撮影