宇部岬駅 （宇部線）

宇部市 大正12(1923)年8月１開業 駅舎の向き ： 西南西（午後順光） 駅前広場 ： ロータリーになった広場あり。

宇部市街地の東の端にある駅。駅名のもとになった岬までは距離があり、周りに海は見当たらないのだが、海岸線に合わせて線路も駅の東で大きくカーブしており、駅構内も曲線状にある。 当駅から宇部新川駅にかけて住宅密集地が続き、短い間隔で駅が設置されているので郊外電車の雰囲気がある。もと私鉄だった名残が強く感じられる区間である。 宇部線といえば10年ほど前まで美祢と宇部港の間で石灰石の輸送が盛んに行われ、貨物王国といってもいい状況だったが、全て専用道路経由のトラック輸送に変更され、ずいぶんさびしくなってしまった。そんな中、当駅には宇部線で最後に残った貨物列車がやってくる。この時は無人の駅舎に作業員が入ってポイント操作を行い、西に伸びる専用線への出入りするという、鉄道ファンにとっては見ごたえのある場面が展開される。

個人的おすすめ度・・・★★ 　（この駅に訪れるために寄り道する価値あり） 　2006.1 撮影