建部駅 （津山線）

岡山市北区（旧御津郡建部町） 明治33(1900)年４月14開業 駅舎の向き ： 東南東（朝順光） 駅前広場 ： タクシー駐車場を兼ねた小広場あり。

旭川の谷間、街道沿いの集落に設けられた駅。駅名は岡山市に合併される前の建部町の名を取っているが、町の中心は北隣の福渡駅付近にあり、当駅は利用者も少なく、早期に無人化された。現在事務室はタクシー会社の事務所として使用されている。 駅舎はかなり年季の入った木造平屋建てであり、以前は相当老朽化が進行していたところ、地元の熱意で修復、保存されることとなった。ピカピカの瓦屋根やひび一つない壁など、新築と見まごうばかりに生まれ変わった駅舎は少し違和感があるものの、また年月を経たら再び風格が出てくることであろう。よくぞ原型をほぼ保ったまま修復してくれたものである。 なお、玄関口には独特の字体をした駅名の扁額が掛かっている。これは昔地元の書家が揮毫したもので、修復に際してもそのまま使用され、昔も今も乗降客を見守っている。

個人的おすすめ度・・・★★ 　（この駅に訪れるために寄り道する価値あり） 　2006.11 撮影