那岐駅 （因美線）

鳥取県八頭郡智頭町 昭和７(1932)年７月１日開業 駅舎の向き ： 南（ほぼ終日順光） 駅前広場 ： わりと広い。利用者は少ないのでのんびりできる。

高度約296mのところにある県境の駅。 国鉄時代は中国地方の在来線最長だった物見トンネルへ向けて上っていく途中にあり、運転上は重要な駅であった。 今ではワンマンカーが停まるだけの無人駅となってしまったが、以前は岡山、鳥取間を結ぶ急行「砂丘」も走っていた。当時は通票閉塞で、ここを通過する急行列車は走りながらタブレットの授受を行っていた。全国でも因美線に最後まで残っていたその光景も、智頭急行の開業と同時に過去のものとなった。 山の駅らしくホームは一段高いところにあって、駅舎から屋根付の階段を上って着くようになっている。しかし南向きの駅舎の前は常に陽だまりになって明るく、山奥特有の暗さは感じられない。 玄関脇に鎮座しているのは杉の切り株で、林業の町らしさが表れている。

個人的おすすめ度・・・★★★ 　（この駅に訪れるために旅行する値打ちあり） 　2006.11 撮影