因幡船岡駅 （若桜鉄道）

鳥取県八頭郡八頭町（旧八頭郡船岡町） 昭和５(1930)年１月20開業 駅舎の向き ： 南南西（夏の朝以外順光） 駅前広場 ： 広場というほどのものではないが、駅前は一応整備されている。

JR若桜線から転換した第三セクター若桜鉄道の駅。起点郡家にほど近いこの辺りには平地が広がっており、駅前にもわりと大きな集落がある。かつては牛市場があって大いに賑わったという。 そのためか駅舎もいくぶん大き目で、無人化後は左側の旧事務室を地元の会社が使用している。そしてその部分だけが真っ白に化粧直しされ、駅待合室側は昔と変わらぬ板張りで放置されている。ぱっと見てとても不自然な感じがするし、いかにも駅が軽視されているようで、利用者にとっても気分のいいものではないだろう。 もっとも、駅舎自体が解体されたり、全面的に原型を留めぬほどリフォームされるよりは、中途半端にでも古いまま残っている方がいいのかも知れない。 待合室に入ると、年代物の木製ベンチが置かれ、木の窓枠も健在で、国鉄時代の雰囲気を味わうことができるので、外観を見るより中でのんびりと過ごすほうが楽しい駅である。

個人的おすすめ度・・・★★ 　（この駅に訪れるために寄り道する価値あり） 　2006.11 撮影