井原市駅 （芸備線）

広島市安佐北区 大正４(1915)年４月28開業 駅舎の向き ： 東南東（朝順光） 駅前広場 ： 駅は狭い道路の曲がり角にあり、広場はない。

「井原市」という漢字の駅名だけ見れば、岡山県井原市の代表駅かと勘違いしてしまうが、隣の広島県にある駅で読み方は「いばらいち」。街道沿いに形成された市場にちなんだ駅名である。 駅の所在地は広島市内ではあるが、広島駅まで37ｋｍ、広島市の果てというところで、都会らしさを感じさせるものは何もない。山々に囲まれた農村である。 駅舎ものどかな環境によく似合う古い木造で、左右で形が異なる瓦屋根が印象的だ。玄関付近の壁に少し新しいボードが巻かれているのが惜しいが、本来の姿である板張りの部分も屋根周りや右側壁面に残っているのがいい。 芸備線西部は赤瓦屋根の古い木造駅舎がいっぱいあったのだが、近年建て替えが進み、昔ながらの駅舎残るところも少なくなってしまった。

個人的おすすめ度・・・★★ 　（この駅に訪れるために寄り道する価値あり） 　2007.10 撮影