戸田駅 （山陽本線）

周南市（旧徳山市） 明治44(1911)年３月１開業 駅舎の向き ： 西北西（夕方順光） 駅前広場 ： 旧道を転用した細長い駐車場兼広場がある。

徳山・新南陽両市を核に新設された周南市の西部にある駅。徳山といえば石油化学工業をはじめとする臨海工業地帯が有名であるが、当駅は谷間をのぼったところにあり、周りを低い山に囲まれて自然がよく残っている。ただし、駅前を国道２号線が通っているため車の流れが絶えることはなく、残念ながら常に騒音の中にあって田舎の駅らしいのどかさを味わうのは難しい。 開業以来の歴史ある木造駅舎は屋根が高く、大きな庇と合わせて二階建てのようにも見える豪壮なものである。正面の壁は元の板張りではなく、ボードのようなもので補修されているが、それもかなり古くなっており、瓦屋根が残っている点も含めてなかなか旅情のある駅舎と言えよう。 下り列車で当駅を出発し、まもなく低い丘を越えたあと、車窓に瀬戸内海の展望がぱっと飛び込んでくる。次の富海までの風景は山陽本線最大のビューポイントの一つである。 ※　駅舎玄関付近のアップはこちら

個人的おすすめ度・・・★★ 　（この駅に訪れるために寄り道する価値あり） 　2010.8 撮影