浜原駅 （三江線）

島根県邑智郡美郷町（旧邑智郡邑智町） 昭和12(1937)年10月20開業 駅舎の向き ： 西（午後順光） 駅前広場 ： やや狭いが、まともな広場がある。

中国地方最大の河川、江川に沿ってえんえんと走る三江線のほぼ中間付近にある駅。昭和50年に全通するまでは、江津からの三江北線の終点だった。現在でも運行上の拠点であり、モルタル造りの頑丈そうな駅舎が建っている。 駅前に立つと、三江線全通記念の記念碑が目につく。長い間の念願が実現した喜びがうかがえる立派な碑だが、時すでに交通の主役は自家用車に移っており、年々利用者は減少していった。そして本数削減とさらなる乗客離れの悪循環で、今では申し訳程度にレールバスが数本走っているにすぎない。 しかし、もし全通していなければ、とっくに南線、北線とも廃止されたに違いなく、辛うじて存続しているのは全通のおかげである。この記念碑は、線路の生き残りを感謝し、存続を訴えかけているような気がする。

個人的おすすめ度・・・★★ 　（この駅に訪れるために寄り道する価値あり） 　2007.10 撮影