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| 稲沢市（旧中島郡祖父江町） 明治32(1899)年２月17日開業 平成19(2007)年取り壊し |
| 名鉄最古参の歴史を持つ尾西線の主要駅。そんな路線にふさわしい洋風の木造駅舎が建っていた。10年ぐらい前までは瓦葺きだったのが改装されたものの、名鉄全線で指折りの風格ある駅舎だった。 ところがこのたび、急速に整備されているSFシステム導入を理由に、あっさりと解体されてしまった。SF化のためには券売機や自動改札機の設置が必要なため、若干の改装が必要ではあるが、駅舎をまるごと改築するほどのものではない。 名鉄の他、東武のローカル区間でも同様の駅舎破壊が進んでいるが、結局のところ駅舎を維持する費用もなくなった、それほど経営状況が厳しくなってきたということなのだろう。とりわけ名鉄は筍の皮をはぐように路線を廃止し、残った線でも駅の廃止が相次いでいる。しかも支線区の駅は一斉に無人化。会社自体の存続が辛うじてできているという惨状が見えてくる。 (2006.8 撮影) |
