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| 白山市（旧石川郡鶴来町） 昭和２(1927)年６月12日開業 平成22(2010)年廃止 |
| 加賀国一宮白山比咩神社に由来する駅名にふさわしく、小型ながら社殿風の風格ある駅舎、特に大きな破風が印象的であった。 当駅は、平野が尽き、いよいよこれから峡谷沿いに山地へ分け入っていこうという場所にあり、もともと線路は金名線と名を変え、さらに手取川をさかのぼった約16km先の白山下まで伸びていたのだ。 しかし途中の橋に危険が見つかって昭和59年に休止され、復活せずそのまま廃止されてしまった。そのため当駅は終着駅となったのだが、鶴来から当駅までの区間は利用者が極端に少なく、わずか2kmほどとはいえ、経営に余力のない北陸鉄道はこの区間を廃止した。 上の写真を撮影した日は、晴天ながら湿度が異常に高くて空気が濁り、日差しが極めて弱く、駅舎にもほとんど日が当たっていない。そのせいで不本意な出来に終わり、再訪できないままお別れとなってしまったのだ。（日本海側はクリアな青空が広がる晴れの日がホンマに少なくて苦労する。北風が吹けば時雨れ、南風の時は湿気や埃が多い。） 2005.6 撮影 |
