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| 一宮市（旧一宮市） 明治32(1899)年７月18日開業 平成20(2008)年改築のため取り壊し |
| 一宮市南西部、萩原地区の玄関口。東海道、中仙道を連絡する美濃路の宿場として栄えた萩原は、古い街並みが今も残っている。 駅舎は戦後の建築ながらもタイル張り、玄関上部の大きな窓がひときわ目立つ堂々としたモルタル造りであった。 天井が高そうに見えるが、実は２階建てで、待合室の天井は低い。また、駅舎の屋根は片流れになっており、ホーム側は一階しかなく、緑色のトタン屋根が丸見えで、見る側によって全く印象の異なるのが面白かった。 こんな全国に類を見ない個性的な駅舎も、それほど老朽化していたわけでもないのにSF化を口実に取り壊されてしまった。 地域の顔とも言える駅舎を、古くなった靴下を脱ぎ捨てるかのごとく簡単に壊してしまう風潮は、いつまで続くのだろうか。 (2006.8 撮影) |
